[高度な設定]タブ

[高度な設定]タブには、以下の特性があります。

特性

内容

アクセスキー

[アクセスキー]特性には、DBMSのテーブルセキュリティ機構で使用されるアクセスキーを指定します。この特性値は、テーブルがオープンされる度にデータベースに送られます。外部プログラムや他のMagicアプリケーションからテーブルにアクセスしようとする場合は、同じアクセスキーをDBMSに渡す必要があります。指定されない場合、データへのアクセスは拒否されます。

この機能は、アクセスするDBMSのサポート状況に依存します。

注意:

アクセスキーでは、シークレット名を使用するようにしてください。シークレット名を使用することで、アクセスキーの内容を参照できる人をシステム管理者に限定することができます。

テーブルの暗号化

[テーブル暗号化]特性は、[アクセスキー]特性が定義されていない場合は無効化されています。[アクセスキー]特性が定義されている場合、以下のように動作します。

  • Yes …… アクセスキーを暗号化シードとして使用して、そのテーブルを暗号化することができます。

  • No …… テーブルは暗号化されません。

注意:

[アクセスキー]または[テーブル暗号化]の値を変更すると、変更を確認するメッセージが表示されます。

キャッシュ範囲

ここでは、テーブルで使用するキャッシュ範囲を指定します。

この特性の有効な値は、以下の通りです。

  • P=位置 …… キャッシュはフェッチしたレコードの位置に関する情報を保持します。この設定は、テーブルをメインソースとして使用する場合にのみ実行されます。後方スクロールを行うと、レコードの物理的な位置が読み込まれ、データが再びフェッチされます。

  • D=位置とデータ …… 位置のほかに、レコードの実際のデータがキャッシュされます。事前にフェッチされているデータを読み込む場合には、キャッシュにすでに保存されている値が表示されます。

  • N=なし …… キャッシュは行われません。レコードの再読み込が行われる度に、データベースからの読み込みが行われます。

注意:

[キャッシュ範囲]を「No」に設定すると、レコードのマルチマーク機能が無効になります。

常駐

常駐パラメータを使用すると、テーブルを常駐テーブルとして定義し、テーブルをロードする時期を指定することができます。

この特性の有効な値は、以下の通りです。

  • N=なし ……(デフォルト) テーブルは常駐されません。タスクが終了すると、テーブルもクローズされます。

  • I=即時 …… テーブルは常駐テーブルになります。アプリケーションが起動されると同時にテーブルがロードされ、アプリケーションが終了するまでオープンされたままになります。アプリケーションが開始されると全てのユーザによって使用されるテーブルは、即時に読み込まれなければなりません。

  • D=利用時 …… テーブルは常駐テーブルになります。プログラムがそのテーブルをアクセスした時点でオープンされ、アプリケーションが終了するまでオープンされたままになります。頻繁に使用するが、アプリケーションの特定のプログラムでのみ利用するテーブルでは、利用時に読み込むようにします。

  • B=クライアントで即時 …… テーブルはレジデント・テーブルで、リッチクライアントから直接読み込まれ、クライアント側に保存されます。この設定によりリンクテーブルの再計算処理がローカルPCで実行されます。リンクが再評価されると、テーブルはクライアント側に読み込まれます。

Magic xpaの常駐テーブル機能はMagicキャッシュと同じ前提に基づいています。つまり、アプリケーション内の特定のデータが何度も使用されます。常駐テーブル機能は、Magicプログラムのディスク入出力を削減します。クライアント/サーバ環境の場合はネットワークのトラフィックを軽減し、システムのパフォーマンスを向上させる効果が期待されます。

テーブルの事前読込を行うことは、そのデータがクライアント側のメモリに読み込まれて保存されることを意味します。そして、すべてのアクセスはメモリ内に読み込まれたデータを通して行われます。

実行中のタスクの[データソース特性]ダイアログで指定されたパラメータに従い、データはアプリケーションまたはテーブルをオープンすると、即座に読み込まれます。常駐テーブルは、アプリケーションをクローズすると、即座に消去されます。

テーブルをクライアントのメモリーに読み込ませるとクライアントの空きメモリを減らすため、小さなテーブルで常駐オプションを使用することを推奨します。

注意:

常駐テーブルは読み取り専用であり、メモリに保存されている間は修正できません。

更新レコードの識別

データベースを更新する前に、別のユーザが修正した行を識別できるようにするため、SQLテーブルに対するWhere句の作成方法を指定できます。

この特性の有効な値は、以下の通りです。

  • P=位置

  • S=位置と選択項目

  • U=位置と更新項目

遅延トランザクションを使用しているタスクにのみ適用されます。