複数の[プッシュボタン]コントロールが配置されているフォームにおいて、ユーザがEnterキーを押下した場合、[OK]や[次へ]または[終了]などのような特定の1つのボタンに割り当てられたイベントを実行するような機能を持たせると便利な場合があります。
例えば、フォームがウィザード用に設計されている場合、Enterキーが押されたら、[次へ]のボタンを押下した場合と同じ動作になるようにした方がいいかもしれません。
この特性は、フォーム上に配置されたプッシュボタンのどれかを割り当てることで、上記の機能を持つデフォルトボタンとして使用することができます。式で指定することで、実行時に動的にコントロール名を指定することもできます。
デフォルトボタンと評価されたプッシュボタンは、周囲が1ピクセルの幅の黒い境界線で強調表示されます。
例外
[デフォルトボタン]特性の機能には以下のような制限があります。
エンドユーザが、[RTFエディット]コントロールか複数行編集の[エディット]コントロールでデータ入力中に、Enterキーを押下した場合は、無効になります。
[デフォルトボタン]特性に設定されたコントロール名が存在しないか、[プッシュボタン]コントロールでない場合は、無効になります。
[デフォルトボタン]特性に設定されたコントロール名がフォーム上に複数存在する場合、Zオーダで上位に定義されているコントロールが有効になります。
[タスク特性]で[選択テーブル]特性が「Yes」と評価された場合、[デフォルトボタン]特性が優先されます。
該当するプッシュボタンの[可視]特性や[有効]特性が「No」と評価された場合は、[デフォルトボタン]特性は無視されます。
注意: |
テーブル選択プログラムに配置したプッシュボタンに[選択]イベントを割り当て、このボタンをデフォルトプッシュボタンに指定しても動作は変わりません。ただし、このボタン以外をデフォルトプッシュボタンに割り当てた場合、Enter キーでの選択ができなくなります。 |