構文

変換ユーティリティは、2つの出力内容のうちの1つを作成することで、V9PlusのアプリケーションをMagic xpaのプロジェクトファイルに変換します。

変換処理で必要なパラメータは、コマンドラインパラメータとして指定します。

例: V9converter -EXPORT=C:\Myapp.exp -PROJECT="c:\my prjs\prj1" -LANG=JPN -LOCALS=J,.-:

 

パラメータ

説明

Export

V9Plusアプリケーションのリポジトリ出力ファイル(とパス)を指定します。このパラメータは必須です。

 

例: V9converter -EXPORT=C:\Myapp.exp

Project

Magic xpaのプロジェクトディレクトリを指定します。

このパラメータを使用すると、V9コンバータ・ユーティリティは、プロジェクトファイル(edpとxml)の全て作成します。.edpファイルは、指定されたプロジェクトディレクトリに保存され、XMLソースファイルがSurceサブディレクトリに保存されます。

指定されたプロジェクトディレクトリがすでに存在している場合、別のディレクトリを指定するように求めるメッセージが表示されます。

参考:プロジェクト名と.edp ファイル名は、プロジェクトのサブディレクトリ名と同じ名前を使用します。

このパラメータは必須ですが、指定されない場合、-V10EXPORT パラメータの値をが使用されます。このパラメータか、V10EXPORTパラメータのどちらかを使用しなければなりません。

注意:

アプリケーションの一部のオブジェクトを移行する場合は、-V10EXPORTパラメータを使用してください。

 

例: V9converter -EXPORT=C:\Myapp.exp -PROJECT="c:\my prjs\prj1"

V10EXPORT

作成されるMagic xpa用のリポジトリ出力ファイル名を指定します。

このパラメータを指定すると、1つのxmlファイルがMagic xpaのプロジェクト構造に基づいて作成されます。

-PROJECTパラメータを使用しない場合、必須パラメタとなります。-PROJECTパラメータと一緒に指定することはできません。

 

例:V9converter -EXPORT=C:\Magic94\ChA -V10EXPORT= C:\Mgxpa\CH.XML

LANG

出力ファイルの言語が英語でない場合、出力ファイルの言語を指定する必要があります。この情報は、ACT およびMODE リテラルや日本語関数が含まれる文字列の処理で必要になります。言語は、-LANGパラメータで指定します。

言語を表す以下の3桁の文字列を指定します。大文字と小文字は区別されません。文字の長さが三文字以上あるかどうかのチェックは行います。三文字より長い場合は、最初の三文字で判断されます。

これらは、言語対応の環境ファイルの拡張子と同じ文字列です。

この情報は、EVENT およびMODE リテラルが含まれる文字列の処理で必要になります。

CHN …… 中国語

DAN …… デンマーク語

ENG …… 英語

FRE …… フランス語

GER …… ドイツ語

HAN …… 韓国語

HEB …… ヘブライ語

HUN …… ハンガリー語

NLD …… オランダ語

POL …… ポーランド語

POR …… ポルトガル語

RUS …… ロシア語

SPN …… スペイン語

SWD …… スウェーデン語

TWN …… 台湾語

JPN …… 日本語

このパラメータはオプションです。このパラメータが設定されない場合、デフォルト値の「ENG」として処理されます。

 

例: V9converter -EXPORT=C:\Myapp.exp -PROJECT="c:\my prjs\prj1" -LANG=JPN

LOCALS

ローカライズ指定を表す5桁の文字列を指定します。各桁は、以下の情報を表します。

  • 日付タイプ

  • 3桁区切文字

  • 小数点

  • 日付区切文字

  • 時刻区切文字

このパラメータの値は、5 種類のローカライズ値を以下の順番で一文字づつ並べて指定します。

[Date][Thousands][Decimal][Date][Time]

 

日付タイプ …… 最初の文字は、[日付タイプ]を指定します。

  • E …… ヨーロッパ(デフォルト)

  • A …… アメリカ

  • J …… 日本

これ以外の文字が指定された場合、デフォルトの「ヨーロッパ」として処理されます。

3桁区切文字 …… 2番目の文字は、[3桁区切文字]を指定します。(デフォルトは、「,」です。)

小数点 …… 3番目の文字は、[小数点]を指定します。(デフォルトは、「.」です。)

日付区切文字 …… 4番目の文字は、[日付区切文字]を指定します。(デフォルトは、「/」です。)

時刻区切文字 …… 4番目の文字は、[時刻区切文字]を指定します。(デフォルトは、「:」です。)

文字列が5文字以上の場合、最初の5文字をチェックします。このパラメータが指定されていない場合、デフォルト値として「E,./:」が指定されたものとして処理されます。このパラメータはオプションです。

LOG

変換ログファイル名とパスを指定します。このパラメータはオプションです。

デフォルトファイル名は、[Ver9 の出力ファイル名] _cnv.log です。このファイルは、ユーティリティのカレントディレクトリに作成されます。

PREFIX

Magic V9Plusアプリケーションの識別子を指定します。これは、テーブル名が指定されていないISAM テーブルを変換するために必要です。

このパラメータはオプションです。指定されない場合、識別子は、「XX」として処理されます。

ModalResize

このパラメータはツールウィンドウのサイズに影響します。SpecialModalToolWindow=NがV9PlusのアプリケーションのMAGIC.INIファイルで指定されている場合、「N」に設定する必要があります。

このパラメータはオプションである。デフォルト値はYです。

NativeTranslation

V9Plus側の実行環境(MAGIC.INI)の[dbMAGIC_ENV]で「NativeTranslation=Y」にしたリポジトリデータを入力する場合、このフラグを「Y」に設定してください。

LINKVALIDATE

このパラメータは、[確認]特性が「Yes」に設定された[リンク]処理コマンドを変換した場合に、確認用のフラグ変数項目を定義する位置を指定します。

  • パラメータを受け取るタスクがある場合、このオプションを使用することを推奨します。パラメータを受け取る項目は、変数項目の後に定義されます。

  • このパラメータが指定された場合、確認リンクが照会リンクに変換されると、変数項目がタスクの最後に追加されます。

  • このパラメータが指定されない場合、変数項目は[リンク]コマンドの前に追加されます。

  • 変数項目を追加する必要がなければ、このパラメータは意味がありません。既存の項目は削除されません。

 

例: V9converter -EXPORT=C:\Myapp.exp -PROJECT="c:\my prjs\prj1" -LINKVALIDATE

INI

上記のパラメータを定義したパラメータファイル(テキストファイル)を指定することで複数のアプリケーションを一括して変換できます。

パラメータファイルの定義内容は、ConversionUtility.iniファイルのトピックを参考にして下さい。

 

注意:

  • パスに空白が含まれている場合は、引用符で囲む必要があります。

  • パラメータを指定しないでユーティリティを実行したり、/? パラメータを付けて実行した場合、コンソール上にヘルプを表示します。