ここでは、Magic eDeveloper V9 と Magic uniPaaS V1/V1Plus との大きな違いについて説明しています。Magic uniPaaS V1以降の違いについては、 Magic xpa 2.xでの違い を参照してください。
アプリケーションのリポジトリ出力を行う前に、以下に挙げるようなMagic xpaでサポートされない機能を修正する必要があります。これらの機能は、変換処理では、無視されてしまいます。
メモ型の項目は全て文字型に変換されます。
メモ型に定義されているデータベースフィールドは、格納形式が「Memo」の文字型に変換されます。
このため、VarAttr関数も「M」が返ることはありません。ただし、コンバート処理によってVarAttr関数の戻り値を修正することはありません。これらの処理は、検索機能を利用して手動で変換する必要があります。
アプリケーションの基本色とフォント定義を継続して使用したい場合は、変換されたプロジェクトのアプリケーション用基本色/フォント定義ファイルや内部用基本色/フォント定義ファイルを設定しなければなりません。
TrueTypeと限られたオープンタイプのフォントのみをサポートします。
フォント傾きは、[ラベル]コントロールとカラムのヘッダのみサポートします。(サポートバージョン:2.4)
アプリケーションで非TrueTypeフォントを使用している場合、[フォント]テーブル非TrueTypeフォントをTrueTypeフォントに変更してください。
旧バージョンのセキュリティファイル(usr_std.jpnなどの)の内容を継続して使用したい場合は、既存のセキュリティファイルを変換する必要があります。コマンドラインからusrupd.exeユーティリティを実行することによって、変換処理を行うことができます。この場合の構文は、以下のようになります。
usrupd <入力ファイル名> <出力ファイル名> |
<入力ファイル名> :V9Plusのセキュリティファイルの名前を指定します。
<出力ファイル名> :変換されるファイルの名前を指定します。
注意: |
Magic xpaでは、実行権利のみ割り当てることができます。 |
Magic xpaは、2つのキーボード割付ファイルを提供します。act_std_V9.jpnファイルは、Magic V9Plusのショートカットと互換性があります。act_std.jpnファイルは、Microsoft® Windows®と互換性のある組み合わせキーを提供しています。
Magic xpa は、MVCS機能を使用しません。
開発時は、SCC(Source Code Control) API V1.01(Visual Source Safeなど)を使用したサードパーティ製のバージョン管理製品を使用して管理します。
Webオンラインは、Magic xpaではサポートされません。
[Webオンライン応答形式]フォームは、Magic xpaではサポートされません。
アプリケーションを変換すると、これらのタイプのフォームは削除され、これらのフォーム定義している[フォーム出力]処理コマンドのフォーム定義は、フォームが定義されていない状態になります。
リポジトリ出力を行う前に、このタイプのフォームをあらかじめ削除するようにしてください。
Magic xpaは、[HTML形式]フォームをサポートしません。
アプリケーションを変換すると、これらのタイプのフォームは削除され、これらのフォーム定義している[フォーム出力]処理コマンドのフォーム定義は、フォームが定義されていない状態になります。
リポジトリ出力を行う前に、このタイプのフォームをあらかじめ削除するようにしてください。
注意: |
|
Magic eDeveloper V9Plusの実行時、カラムの[可視]特性を変更することで表示させない場合、テーブル幅は短くなりました。この動作は変更され、テーブル幅はカラムの可視性に影響を受けなくなりました。
DBMS
[DBMS] テーブルから、以下のカラムが削除されました。
2相コミット
排他トラン
ID
MAGIC.INI の[MAGIC_DBMS] セクションから以下のパラメータが削除されました。
OnePhaseCommit
TwoPhaseCommit
NotTransLockExcl
TransLockExcl
データベース
[データベース] テーブルから、以下のカラムが削除されました。
Magicサーバ
[データベース] 特性から、以下のカ特性が削除されました。
共通のデータ辞書
XA トランザクション
Magic uniPaaS V1Plusから、ブラウザクライアント機能は、削除されました。[タスク特性]の[タスクタイプ]特性や[フォーム]テーブルの[インタフェースタイプ]には、ブラウザクライアントのオプションが表示されますが、ブラウザクライアントプログラムを作成しても動作しません。
[インターネット開発ファイルルート]特性は、[アプリケーション特性]から削除されました。
APGからインターネットオプションが削除されました。
[動作環境]ダイアログの[マルチユーザ]タブから[マルチユーザアクセス]が削除されました。
[リポジトリ入出力]ダイアログの[操作]欄から「仕様書出力」オプションが削除されました。
開発用の権利設定は削除されました。
Magic xpaでは、プロジェクトの情報がMCFとして保存されません。XMLソースファイルに保存されます。
タスクレイヤ
メインソースの定義やリンク定義、データ項目の定義は、タスクの[データビュー]エディタに移動しました。
タスクのロジックは、タスクの[ロジック]エディタに配置されます。
タスクの全てのフォームは、タスクの[フォーム]エディタに配置されます。
DBテーブル
タスクで使用されないDBテーブルのエントリは、[データビュー]エディタ内の宣言処理に置き換えられます。
オープン/共有モード
[DB テーブル]テーブルの[オープン] カラムでサポートされていた以下のモードが削除されました。
F=高速
D=破損
また、「再検索」オプションはSQLデータのソースではサポートされません。サポートされないオープンモードは、「通常」に置き換えられます。
[エディット]処理コマンド
[エディット]処理コマンドは、Magic xpaではサポートされなくなりました。
変換ユーティリティは、この処理コマンドを[コールOSコマンド]処理コマンドに変換します。
リポジトリ出力を行う前に、[エディット]処理コマンドをあらかじめ削除するようにしてください。
[コールWebサービス]処理コマンド
V1Plusでの[コールWebサービス]処理コマンドは、[コールWebサービスLite]処理コマンドに変わります。
[確認リンク]コマンド
[リンク]処理コマンドの確認オプションは、Magic xpaではサポートされません。
変換ユーティリティでは、[確認リンク]を[照会リンク]と[エラー]処理コマンドに変換します。
[リンク]コマンドの[戻り値]特性にデータ項目が定義されている場合、ユーティリティは設定するデータ項目を条件値として使用します。指定されていない場合、ユーティリティは位置付データとリンク結果が合っていない場合チェックするための条件を設定します
位置付式とリンク結果一致ならば、それはチェックします。
前のバージョンの[確認リンク]に実行条件が設定されていた場合は、その条件が追加されます。
注意: |
[エラー]処理コマンドのメッセージは、言語に依存しません。変換後に、メッセージの構文を変更するために、テキストの検索/置換の機能を使用することができます。 |
[レコードメイン]ロジック
Magic xpaは、レコードメインを必要としません。しかし、レコードメインの互換機能が利用できます。Ver9.4のアプリケーションをMagic uniPaaSのプロジェクトに変換した時点で[レコードメイン]のロジックが[RM互換]ロジックユニットに変換されます。これは、Ver9.4のレコードメインと同じような方法でデータ項目間にロジックを定義することができます。このロジックユニットには[データビュー]エディタで入力された全てのデータ項目が表示されており、[データビュー]エディタでのデータ項目の参照表示の間にロジックを定義させることができます。
コントロール変更
[コントロール変更]ハンドラは、[項目変更]ロジックユニットに変換されます。
コントロールに割り当てられたデータ項目は、[項目変更]ロジックユニットに割り当てられます。
複数の[コントロール変更]ハンドラが同じコントロールに対応しており、有効条件が異なる場合も、機能が維持されます。
同じデータ項目が異なるフォームに表示され、それぞれ独自の[コントロール]ハンドラーがある場合、新しい[項目変更]ロジックユニットはデータ項目毎に作成されます。そして、有効条件の式は、新規に追加されたMainDisplay関数の内容に基づきます。
[項目変更]ロジックユニット内の処理コマンドは、以下の実行条件が定義された[ブロック]処理コマンドの中に定義されます。CHG_REASON = 0(前のバージョンの[コントロール変更]ハンドラーは、CHG_REASON = 0が定義された[項目変更]ロジックユニットとして動作します)。
[コントロール]ロジックユニット
コントロールに設定されるロジックユニットは、コントロールの ISNによって参照していたものが、コントロール名で参照する様に変更されます。
[コントロール]ロジックユニットの[スコープ]特性は「タスク」に設定されます。前のバージョンでは[コントロール]ハンドラが同じタスク内でのみ処理されてたため、これと同じ動作を維持します。
同じ名前の異なるコントロールに対するハンドラーが定義されている場合、変換処理しません。したがって、同じコントロール名に対する重複したロジックユニットが作成されます。
異なるクラス 0のフォームの同じコントロール名に対応したハンドラが定義されていて、[メイン表示]特性に条件が定義されている場合、フォームにもとづく各ロジックユニットの有効条件が設定されます。
[メイン表示]特性が定義されていない場合、メインフォームのコントロールに対するロジックユニットの有効条件は「No」に設定されます。
タスクと[レコード]ハンドラ
前のバージョンの[タスク前]/[タスク後]と[レコード前]/[レコード前]の各ハンドラーは、対応するロジックユニットに変換されます。ハンドラーの内容は、ロジックユニットに移ります。
強制レコード終了
[強制終了]特性が「レコード」に設定されたイベントは、「レコード更新前」に変更されます。
Ver9.4では、タブ移動の順序はレコードメインで定義していました。Magic xpaでは、オンラインタスクの[フォーム]エディタで、[コマンド]パレットの[自動タブ順序]で現在のフォーム上の全てのコントロールにタブ順序を自動的に定義するように指定できます。このパレットをクリックすることで自動タブ順序モードを無効にすることもできます。この特性は、コントロール間でのタブの移動順序を定義します。
パーキング可
データ項目定義の[条件]特性から、コントロールの[パーキング可]特性に移りました。
コントロールにデータ項目が割り当てられていない場合、[パーキング可]特性は「Yes」に設定され、無効化されます。
タブ移動方向
データ項目定義の[カーソル方向]の値は、[タブ移動報告]特性に移りました。
「両方向」の値は、そのまま「両方向」になりました。
「前方」の値は、「前方のみ」の値になりました。
「後方」の値は、「後方のみ」の値になりました。
タブ順序
タブ順序の値は、レコードメインのデータ定義の順番で定義されていましたが、Magic uniPaaS 以降は指定されたコントロールの[タブ順序]特性の値に代わりました。
データ項目が割り当てられていないコントロールの[タブ順序]特性は、コントロールの位置やZオーダによって決定されます。次のタブ順序は、データが定義されたコントロールの後にから開始されます。
自動タブ順序
フォーム上のコントロールのタブ順序をコントロールの位置やZオーダに基づいて自動的に設定する場合は、自動タブオーダのモードをオンに設定します。手動にする場合は、オフに設定します。
タブで移動
この特性の値は、全てのコントロールで「Yes」設定されます。
[フォーム特性]の[ウィンドウタイプ]特性が「モーダル」、「フロート」、「子ウィン」または「分割子ウィン」の場合は、適切な値に変換されます。この特性は、「フロート」、「モーダル」と「子ウィン」に変換されます。
「デフォルトウィンドウ」が定義された並行プログラムは、呼び出したタスクのウィンドウタイプに関係なく、「MDI子ウィンドウ」としてオープンされます。
Magic xpa は、Unicodeをサポートします。
通貨変換機能が削除されました。
[通貨変換ファイル]設定は、[動作環境]ダイアログボックスから削除されました。
MAGIC.INI の[MAGIC_ENV]セクションで「EuroFile」の設定が削除されました。
[基準通貨]と[通貨変換ファイル]特性は、[アプリケーション特性]ダイアログボックスから削除されました。
ユーロ関数が削除されました。
Javaコンポーネントジェネレータは、[コンポーネント]リポジトリの一部となりました。
XMLコンポーネントジェネレータは、削除されました。([データ]リポジトリでの定義取得機能の一部となりました。)
[GUI表示]スタイ「リッチエディット」として定義された Ver9.4での BLOB型データ項目は、[内容]特性が「ANSI」のBLOBデータ項目に変換されます。他の全てのBLOB項目は、「バイナリ」として変換されます。
空のBLOBと既存のファイル名を指定してBlb2File関数を実行した場合、Ver9.4ではファイルが変更されませんでしたが、Magic xpaでは削除されるようになりました。
デフォルトのプルダウンメニューは、メインプログラムで定義されたものになります。
メニューに複数のプログラムを追加する機能は削除されました。
[印刷プレビュー]ダイアログは、(Escキーではなく)Alt+F4で閉じるようになりました。