Magic xpaでは、BASICロギングレベルを使用することができます。
このレベルは、システムの開発やテストでのトラブルシューティング(特に通信範囲やコンポーネントのハンドシェークに関するもの)で使用できます。(サポートバージョン:2.4)
ロギングレベルを"B"に設定することによって、いくつかのモジュールで基本的なロギング機能を使用することができます。モジュールとロギングレベルの設定に対応する位置は以下の通りです。
Magic RIAクライアント …… Windows RIAモジュール用。これは、RIAの実行特性ファイル(publish.html)のInternalLogLevelで定義されます。他のログレベルでは、クライアントはサーバ(Magic.iniファイルの[MAGIC_RIA]セクションのInternalLogLevelで設定)で定義されるレベルによるログレベルを使用します。"B"ログレベルはこのメカニズムを使用せず、サーバ側でどの様なログレベルが定義されても無視します。
インターネットリクエスタ …… これは、Mgreq.iniファイルのLogパラメータで定義されます。
MRB …… インターネットリクエスタと同様で、MRBは同じフォルダにあるMgreq.iniによる基本的なリクエスタレベルのメッセージを記録します。 さらに、Mgrb.iniファイルのLogパラメータに基づいて、BASICレベルのロギングをMRBのレベルで定義することができます。
Magicサーバ …… RIAクライアント用です。インターネットリクエスタと同様で、サーバは同じフォルダにあるmgreq.iniで定義されリクエスタレベルのメッセージを記録します。さらに、BASICレベルのロギングは、サーバレベルに定義することもできます。logingパラメータで定義されたり、ExternalLogFileNameに記述されたサーバログとは異なり、'B'ログレベルは[MAGIC_RIA]セクションから取得され、GeneralErrorLogで定義されたエントリに出力されます。
注意: |
|
各モジュールのBASICレベルで出力される情報は、以下の通りです。
モジュール名(RIA)
PID
次のフォーマットのUTCタイムスタンプ:YYYY-MM-DDThh:mm:ss.sZ
Message entering / Message leaving
コンテキストID
セッション・カウンタ …… 各コンテキスト内の各リクエストに対するカウンタ
リクエストID …… リクエストに対するユニークなID
クライアントID…… RIAクライアントの発信元を示すリクエスト内のID
サーバID(Magicサーバのホスト名)
応答時間
HTTPの戻り値
HTTPヘッダ
HTTPメッセージサイズ(バイト)
例:
RIA,5628,2014-02-13T11:20:21.2729430Z,REQ,498685225412187200,2,-,000000003C082C7C_D_5628,10.9.6.191,93,0,MgxpaRuntimeExecutionTime: 94,0|MgBrokerWaitTime: 0|uniCompressedMessage: Y|Content-Length: 1384|Content-Type: text/html|Date: Thu, 13 Feb 2014 11:20:21 GMT|Server: Microsoft-IIS/7.5|X-Powered-By: ASP.NET,1510 |
モジュール名 (WebReq)
PID
次のフォーマットのUTCタイムスタンプ:YYYY-MM-DDThh:mm:ss.sZ
Message entering / Message leaving
コンテキストID
セッション・カウンタ …… 各コンテキスト内の各リクエストに対するカウンタ
リクエストID …… リクエストに対するユニークなID
クライアントID…… RIAクライアントの発信元を示すリクエスト内のID
サーバID(Magicサーバのホスト名/ポート番号)
HTTPメッセージのサイズ(バイト)
HTTPヘッダ
例:
WebReq,5624,2014-02-13T12:04:37.15310Z,REQ,533973341325014016,10,1234,00000000F1CCF3C8_D_5624,my_server/5115,1510,InitialCookieName=Mycookie1 AuthenticationCookieName=Mycookie2 |
モジュール名 (Broker/Server)
PID
次のフォーマットのUTCタイムスタンプ:YYYY-MM-DDThh:mm:ss.sZ
Message entering / Message leaving
コンテキストID
セッション・カウンタ …… 各コンテキスト内の各リクエストに対するカウンタ
リクエストID …… リクエストに対するユニークなID
クライアントID…… RIAクライアントの発信元を示すリクエスト内のID
サーバID(Magicサーバのホスト名/ポート番号)
実行時間
例:
Broker,5423,2014-02-13T12:09:59.38045Z,REQ,566513635659557952,1510,3668,000000003C082C7C_D_5423,my_server/5115,2300 |
エラー処理
エラーが発生した場合、ログレベルが"B"に設定さているすべてのモジュールが自動的に(現在のリクエストのみの)追加情報(処理されるリクエストに関する情報)を書き込みます。エラーに関する追加情報は、エラーが発生したモジュールによって記録されます。
ここには以下の情報が含まれています。
タイムスタンプ
エラーコード
エラーの内容
Magic xpaサーバに対しては、Magic xpa(アプリケーション)の実行時ツリーが記録されます。
Magic xpaサーバについては、現在動作中の全てのデータベース接続のリストが、関連するSQLエラーや情報と一緒に記録されます。.
スタックトレース
例:
セクション内に以下の様な情報が書き込まれます。
04/12/2013 16:49:30.123 Error: 120 test error Runtime Tree: Prg A, Prg B. Database Connections: Oracle, my user, 153, error 153 description MSSQL, my user2, , Stack trace: Xxxxx xxx xx xx |
リクエストが適切に終了し、その応答を返すことができないどのようなエラーも、エラーとして扱われます。 重複インデックスは単にエラーではなく実用的な問題と考えられます。
スレッドの異常終了、OSからのシグナルとコンテキストを終了することを強制する他の致命的エラーがエラーとして考えられます。
注意: |
データベースで発生したエラーの場合、SQLステートメントが記録されます。 |
MgxpaRIABuildNumber
クライアントのログレベルがBASICの場合、MgxpaRIABuildNumberヘッダがリクエストに追加されます。この場合、全てのリクエストに対して(クライアントのLeavingメッセージとWebリクエスタのEnteringメッセージとして)クライアントから送られます。