Magic.iniファイルには、Magic xpaの設定環境の情報が含まれています。Magic xpa Studioの[動作環境]ダイアログ(オプション→設定→動作環境)のスタジオから更新したり、ファイルで直接変更することができます。
時々、異なる設定ファイル(Magic.ini)を使用する必要があったり、いくつかの設定のみ変更したい場合があるかもしれません。このような場合は、コマンドラインパラメータを使用することで可能になります。これは通常、Windowsのショートカットの[リンク先]フィールドで設定します。
このような設定方法は、Magic xpa StudioとRuntimeの両方で使用することができます。
コマンドラインの値は、基本的に一時的で、セッション期間中のみ有効になります。コマンドラインでパラメータを指定してMagic xpa を起動すると、これらの値は[動作環境]ダイアログに表示されます。
コマンドラインオプションの構文
Magic xpaのコマンドラインオプションの構文は次の通りです。
MgxpaStudio.exe(または、MgxpaRuntime.exe) [/環境設定値=Value1] [/環境設定値 =Value2] [/環境設定値 …] [/ini=Value] [@filename] [-ver] |
Magic xpa .exe は、Magic xpa Studio の場合は、MgxpaStudio.exe、実行製品の場合は、MgxpaRuntime.exe になります。
注意: |
|
下記のセクションは、構文の各部分について説明しています。
環境設定値
コマンドラインパラメータとして指定することによってMagic.iniファイルに記述されているMagic xpa環境設定情報を上書きすることができます。
パラメータとして環境設定値を使用した場合、以下の構文を使用します。
[/環境設定値=Value] |
カラム |
内容 |
環境設定値 |
Magic.iniファイルに定義されている環境設定のID。ここには、セクション名を含めることができます。 セクション名が指定された場合、環境設定値パラメータはそのセクション内のパラメータとして限定されます。セクション名が指定されない場合、[MAGIC_ENV]セクションがデフォルトとして使用されます。 |
= |
環境設定値とその値の間のセパレーター。環境設定値とセパレーターと値の間に空白は指定できません。 |
Value |
環境設定値パラメータに割り当てられる値。有効な値の指定してください。 |
Magic.iniファイル内で識別子を捜したり、リファレンスヘルプで検索することができます。各設定のヘルプトピックごとに、以下の記述で行を参照することができます。「Magic.iniとコマンドライン名」
例えば、/DeploymentMode=B を指定した場合、DeploymentModeは実行モードを指定する値で、Bは実行エンジンをバックグラウンドモードで起動することを指定します。
カンマ(,)、バックスラッシュ(\)、プラス記号(+)、または等号(=)をコマンドラインのテキストのリテラル部分として入力する場合は、接頭語として「\」文字を付ける必要があります。カンマを含む例を次のセクションに示します。それとは別に、一対の一重引用符(')で値を囲み、値をそのまま受け付けるようMagic xpaに指示することもできます。この方法では、バックスラッシュを文字として入力できます。Magic xpaに送られる値の一部として、OSの環境変数を指定することもできます。
例:
/CommandProcessor = '%comspec%' |
コマンドラインパラメータの値にアスタリスク(*)を指定することで、値全体を終わりまで受け取り、ターミネータと引用符を無視するようにMagic xpaに指示できます。
ファイルにこれらの環境情報を保存して、追加された環境ファイルとして読み込ませることもできます。
以下は、コマンドラインの例です。
MgxpaStudio.exe /DefaultProject = d: \Program Files\MSE\Magic xpa x.x\Projects\myproject.edp |
このコマンドはMagic xpa Studioを開始hして、指定されたプロジェクトを自動的に開きます。
MgxpaStudio.exe /[MAGIC_LOGICAL_NAMES]Drive=C: |
このコマンドはMagic xpa Stuidioを開始して、”Drive”という論理名を”C:”に設定します。論理名"Drive"がMagic.iniファイルの[MAGIC_LOGICAL_NAMES]セクションに存在しない場合は、新しい一時的な論理名はMagic xpaのセッション期間中のみ有効になります。
MgxpaStudio.exe /DefaultProject = d: \Program Files\MSE\Magic xpa x.x\Projects\myproject.edp /[MAGIC_LOGICAL_NAMES]Drive=C: |
このコマンドは、上記の2つの例で示されるコマンドラインパラメータを結合したものです。
INIファイル
さまざまな環境設定が必要な場合、(Magic xpaのインストールの異なる設定毎に)複数のMagic.iniファイルを定義することができます。そして、Magic xpaにこれらのファイルを使用して起動させるために、コマンドラインオプションを使用することができます。
デフォルトのMagic.iniとは異なる環境設定ファイルを読み込ませたい場合は、以下の構文を使用します。
[/ini=Value] |
Value は、Magic xpaの起動時に設定したい環境ファイルの名前です。
filenameは、使用したい環境設定ファイルを
例:
MgxpaStudio.exe/ini=mydef.ini |
追加するINIコンテンツ
複数のプロジェクトに対して1つの環境設定ファイルを指定しており、いくつかの設定のみが異なる場合があります。例えば、データベース接続や倫理名などがあります。追加設定ファイルを読み込ませることでこれを可能にすることができます。このファイルには、一組の環境環境と対応する値がこれらはコマンドラインで設定する場合と同じ書式で定義されます。
同じ設定がが通常の環境ファイルと追加される環境ファイルに定義されている場合、Magic xpaは追加された.iniファイルの情報を使用します。実行中にMagic xpa Studioからこれらの環境を変更した場合、変更内容はMagic.iniファイル(追加ファイルではなく)に書き込まれます。
@filenameパラメータを使用して追加環境ファイルを定義します。構文は以下の通りです。
Magic xpa .exe @filename |
Magic xpa .exe は、Magic xpa Studio の場合は、MgxpaStudio.exe、実行製品の場合は、MgxpaRuntime.exe になります。
filename は、使用したい追加環境ファイルの名前です。
例:
MgxpaRuntime.exe @c:\Magicxpa\FrenchMagic.ini |
Magic xpaの実行エンジンは、通常のMagic.iniファイルを読み、次に、c:\Magicxpaフォルダ内のFrenchMagic.iniファイルを読み込みます。
ファイルの内容は、コマンドラインパラメータの上述のルールに従います。異なるオプションは、ファイル内の異なる行で定義する必要があります。
パス値の先頭ににアスタリスク(*)を設定することでMagic xpaに行の最後まで全ての値をそのまま読み込むように指示することができます。これによって、バックスラッシュ(\)文字をエスケープ文字と解釈しなようにすること動作します。
以下は、ファイル内容の例です。
/[MAGIC_ENV]ColorDefinitionFile=usrclr2.eng /[MAGIC_LOGICAL_NAMES]TEMP=*C: \temp\ |
コマンドラインパラメータを指定して実行エンジン(MgxpaRuntime.exe)を実行することでMagic情報を出力することができます。
MgxpaRuntime.exe -VERSION |
結果は、mgxpaver.txt ファイルでテキスト形式で出力されます。