DirDlg

 

ディレクトリ選択

Windowsの[ディレクトリ選択]ダイアログボックスを開き、選択したディレクトリ名が返ります。

構文:

DirDlg(ウィンドウタイトル, タイトル, ルート, フラグ)

パラメータ:

ウィンドウタイトル(文字) …… ダイアログボックスのウィンドウタイトルに表示される文字列。実際に表示される文字数は、最大54バイトです。

 

タイトル(文字) …… ダイアログボックス内の説明文として表示される文字列。実際に表示される文字数は、最大57バイトです。

 

ルート (文字) …… 最初にパークするディレクトリ

 

フラグ(数値) …… 初期化で使用される組み合わせフラグ

注:このパラメータはリッチクライアントタスクでは無視されます。

以下の値を指定することができます。

  • 1 …… ReturnOnlyFSDirs (システムディレクトリのファイルのみ選択できます。)

  • 2 …… DontGoBelowDomain (リストには、ドメインレベル配下のネットワークフォルダを含みません。)

  • 4 …… StatusText (ダイアログボックスのタイトル表示の下に、選択したディレクトリ名が表示されます。)

  • 8 …… ReturnFSAncestors (上位のディレクトリがファイルシステムのディレクトリのみ表示されます。)

  • 16 …… EditBox (ダイアログボックス内にディレクトリ名を入力するエディットボックスが表示されます。)

  • 32 …… Validate (テキスト入力を有効にします。)

  • 64 …… NewDialogStyle (ダイアログボックスのサイズを変更したり、ドラッグ&ドロップや新規フォルダの作成、フォルダの削除などが可能です。)

  • 128 …… BrowseIncludeURLS (ダイアログボックスにURLを表示します。)

  • 256 …… UAHint (使用上のヒントが追加されます。)

  • 512 …… NoNewFolderButton ([新しいフォルダの作成]ボタンが無効になります。)

  • 4096 …… BrowseForComputer (PCの選択のみ可能です。)

  • 8192 …… BrowseForPrinters (プリンタの選択のみ可能です。)

  • 16384 …… BrowseIncludFiles (フォルダ内のファイルが表示されます。)

  • 32768 …… Shareable (リモートシステム上の共有可能なリソースを表示します。)

ラグには、複数の値を組み合わせて指定することができます。例えば、32+16(48)を指定した場合、エディットボックスに入力されたテキストが有効になります。

また、128+16+16384+64(16592)を指定すると、ダイアログボックスがURLを表示することを確認します。(フォルダがURLをサポートする場合)

戻り値:

文字列 …… 選択したディレクトリのフルパスを表す文字列

例:

DirDlg('My Caption','My Description','d:\temp',0)

 

「Open Directory」というウィンドウタイトルのダイアログボックスが表示されます。説明文には、「My Description」と表示されます。

ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると選択したフォルダ名が返ります。

注意事項:

  • 選択したパスがパスが存在していない場合、現在の作業フォルダが返ります。

  • Escキーまたは[キャンセル]ボタンを押下すると、空白が返ります。

  • リッチクライアントでクライアント側の[ディレクトリ選択]ダイアログボックスを開く場合は、ClientDirDlg関数を利用してください。

関連項目:

FileDLG