DotNetキーワード
PCに定義されたアセンブル内に定義されたオブジェクトを直接参照するためのキーワードとして、「DotNet」が使用できます。このキーワードを使用することで、[式]エディタに直接.NETコードを入力することができます。.NET項目を定義する場合は、(例えば、DotNet.System.Windows.Forms.のように)使用する必要はありません。
オートコンプリート機能
[式]エディタ内で、.NETオブジェクトまたはDotNetキーワードの後にドット(.)を入力すると、オートコンプリート機能が実行されます。Ctrl+スペースを押下することで手動で選択リストを表示させることもできます。オートコンプリートリストには、プロパティやメソッドのような関連する.NETオブジェクトが表示されます。
.NET項目やDotNetキーワードが含まれた記述のある式または処理コマンドは、クライアント側で処理されるものとして扱われ、「C」が表示されます。
以下のような処理で、[式]エディタが使用できます。
.NET項目の初期設定
…… フォームが表示される際に、コントロールに対応する.NET項目は自動的に初期設定されます。しかし、コントロールが割り当てられていない.NET項目は、コンストラクタによって手動で初期設定する必要があります。既存の.NETオブジェクトによって更新したり、.NETオブジェクトを作成するメソッドを実行することで初期設定することができます。
例:項目更新 A DotNet.System.Drawing.Font
("MS ゴシック",0)
.NET項目のプロパティ値またはメンバ値の取得 …… ドット(.)とプロパティ名の後に項目を記述するだけで.NET項目の値を取得することができます。例:A. Text(Aは.NET項目)の場合、以下のようになります。
ネストされたスタティックなプロパティはサポートされます。例:A.Text.LengthまたはDotNet.System.Drawing.Text。
配列用のブラケット[ ]はサポートされます。ブラケット内に別の式を記述することができます。
この参照は、タイプに従ったプロパティ値を返します。
エラーが発生した場合、Null()が返ります。
DNSet関数を使用して、.NET項目のプロパティ値やメンバ値を設定することができます。
.NET項目メソッドの呼び出し …… .NET項目メソッドの呼び出しは、項目名とそれに続くドットとメソッド名を単に指定することで定義できます。例:A.ToString() (Aは.NET項目)。
ネスティングされたメソッドはサポートされます。
メソッドのシグニチャ内のOutパラメータで、DNRef関数を使用する必要があります。
配列用のブラケット[ ]はサポートされます。ブラケット内に別の式を記述することができます。
この参照は、メソッドから返される値を返します。
エラーが発生した場合やvoidの場合は、Null()が返ります。
メソッドにポインタを返すことはできません。その代わり、DNRef(var)の送信によって参照される項目を送る必要があります。
注意: |
オーバロードメソッドのツールチップ メソッドが選択され、左の括弧「(」が入力されると、関数に渡すパラメータがツールチップで表示されます。現在のメソッドが利用可能な複数のオーバーロードを持っている場合、Magic uniPaaSは、ツールチップに上下の矢印を持つボックスを表示させ、どのパラメータを使用するのかを選択できるようになります。 |
列挙型の使用
…… 列挙型を使用することで、.NET項目を使用して様々なプロパティやメソッドを直接に参照することができます。
例:DotNet.System.Windows.Forms.AutoScaleMode.Dpi