権利リポジトリ

[権利]リポジトリを使用して、権利の名前とキーを定義できます。ここで定義した権利がアプリケーションの実行権として使用されます。[権利]リポジトリには、最大9,999の権利を設定できます。

開発者は、権利を定義し、これらをアプリケーションの各リポジトリやオブジェクトに割り当てることができます。権利が割り当てられたオブジェクトに対し、その権利を持っていないユーザはアプリケーションの実行時にアクセスすることができません。アプリケーションレイヤのセキュリティは、アプリケーション開発時にのみ定義できます。

[権利]リポジトリは、全てのユーザでアクセスすることができます。このため、開発時のアクセス制御は、[権利]リポジトリで行うことができません。バージョン管理ツールを利用して、管理を行う必要があります。

[権利]リポジトリには以下のカラムがあります。

カラム

内容

名前

このカラムには、例えば「登録-顧客」など、権利を示す名前を指定します。ここで指定した名前は、[利用可能権利一覧]などに表示されます。

この名前は、Rights関数のパラメータとして指定できます。

キー

このカラムには、コード名を指定します。このコード名を使用して、権利が識別されます。例えば、「顧客情報の更新権利」という例では、キーとしてXYZを使用しています。この場合、このXYZというキーをユーザの[権利テーブル]に定義することで、そのユーザに権利(例では、「顧客情報の更新権利」という権利)が付与されます。

公開

このカラムには、「Yes」または「No」のいずれかの値が設定できます。

  • Yes …… ユーザまたはユーザグループの[権利]リポジトリで定義されている権利が、プロジェクト外部から参照できるようになります。つまり、SUPERVISORが、ユーザIDまたはユーザグループに関する処理を行う場合、[権利]リポジトリを開いて権利(ただし、公開されている権利のみ)を見ることができます。

  • No …… SUPERVISORは、ユーザIDまたはユーザグループに関する処理を行っている時、[権利]リポジトリを開いて権利を見ることができなくなります。プロジェクトの重要な要素に対するアクセスを制限したい場合、通常はこの設定にしておきます。

SUPERVISORは、公開権利のキーを記録しておく必要はありません。これは、[権利一覧]に表示される権利名を使用して、その権利のキーを取得できるためです。SUPERVISORは、ユーザやユーザグループに対して非公開の権利を割当てることができます。この場合は、[権利一覧]には非公開の権利の名前は表示されません。SUPERVISORが直接、権利のキーを指定します。

通常、開発者だけに関係があり、エンドユーザには関係のない権利は、非公開にしておきます。

公開権利が表示される[権利一覧]は、プロジェクト外部にあります。また、[権利一覧]の公開権利の名前を使用して、その権利のキーを取得することもできます。このため、公開権利は、状況によっては保護する必要があります。保護したい場合、[プロジェクト特性]ダイアログで[公開権利アクセスキー]を定義します。この場合、[公開権利アクセスキー]をSUPERVISORの[権利テーブル]に定義しない限り、[権利一覧]を表示できなくなります。この公開権利アクセスキーは、SUPERVISORでも取得することはできないようになっています。

ユーザに付与されている権利は、Rights関数を使用してチェックできます。[式]エディタでこの関数を利用する場合、Ctrl+4を押下して[利用可能権利一覧]を開き、チェックする(公開)権利を選択することができます。

フォルダ

権利が登録されているフォルダ名が表示されます。権利の内容を必要に応じて整理したい場合に使用します。[ナビゲータ]ペインで権利アイコンをクリックしてハイライト状態にし、行作成(F4)を実行することで登録できます。

公開名

権利をコンポーネントとして公開する場合、このカラムにユニークな名前を入力してください。