Home > マイグレーション > jBOLT V2.5からV4.xまでのマイグレーション > jBOLT V2.5からV3.xへのマイグレーション > 変換プロセスの修正

変換プロセスの修正

これはMagic xpi V2.5 プロジェクトを確実に Magic xpi V 3.x用に移行するために、マイグレーションユーティリティによって行われる様々な一般的な修正と特定コンポーネントの変更の一覧です。

一般的な修正

項目

修正内容

プロジェクトプロパティ

リソース設定ファイルとサービス設定ファイルは、それぞれ resources.xmlservices.xml ファイルとして自動的に作成されます。これらの値はデフォルトで、[プロジェクトプロパティの詳細]タブの[リソース設定ファイル]と[サービス設定ファイル]フィールドに設定されています。

プロジェクトプロパティ – [Email]タブ

Eメールのリソースが作成され、[プロジェクト]プロパティの[Eメール]タブの[リソース名]フィールドに設定されます。

プロジェクトフォルダ

jBOLT V 2.5のプロジェクトフォルダの内容は、移行中にMagic xpi V 3のプロジェクトフォルダにコピーされます。

プロジェクトサーバ

サーバリソースが作成され、サーバリポジトリの[リソース名]フィールドに設定されます。

グローバル変数

全てのグローバル変数に頭文字Gが追加されます。これによって変数の長さは30から28までに調整されます。

モデル変数

モデル変数がコンテキスト変数に変更されました。全てのコンテキスト変数に頭文字Cが追加されます。これによって変数の長さは30から28までに調整されます。 

フロー変数

全てのフロー変数に頭文字Fが追加されます。これによって変数の長さは30から28までに調整されます。

論理タイプ変数

論理タイプ変数は、BOOLに変換されます。

コンポーネントプロパティ

[エラー動作]プロパティは、SAP Business Oneコンポーネントと同様にデータマッパデータベースオペレーションを除き、[コンポーネントプロパティ]ダイアログボックスから削除されました。エラーが発生した時、全てのステップの動作は終了になります。

SAP Business One コンポーネントにおいては、エラー動作は複数追加などXMLインタフェースでの複数処理でのみ関係します。SAP B1 メソッドのいずれかでエラーが発生した場合、他のMagic xpiコンポーネント同様エラー動作は終了になります。

設定ファイルフラグ

V2.5の AutoEndI5MapperSession 設定ファイルフラグは、[データベーススキーマプロパティ]ダイアログボックスの[DB Disconnect]プロパティに置き換えられます。

データベースリポジトリ

新しいデータベースリソースが、jBOLT V2.5のデータベースリポジトリのすべてのデータベースエントリに対するMagic xpiのリソースリポジトリに作成されます。新しいデータベースリソースの名前は、データベースリポジトリのデータベースの名前と同じになります。

フローエラー

[セーブポイント]オプションが[エラーポリシー]カラムから削除されました。[セーブポイント]オプションが選択されたフローのエラー動作は、自動的に再起動に変更されます。

ステップ内部インタフェース

以下のコンポーネントでステップインタフェースが内部と定義されている場合、メソッドに変更されます。

  • Directory Scanner

  • Domino

  • uniPaaS

  • Encryption

  • File Archive

  • File Splitter

  • HTTP

  • SAPB1

ステップ-メソッドインタフェース

関連したプロパティを含むリソースが作成され、ステップの設定は新しく作成されたリソースによって更新されます。複数のメソッドが新しいリソースを必要とする場合、ステップは分割され、それぞれの新しいリソース用に新しいステップが作成されます。

ステップ-XMLインタフェース

関連したプロパティを含むリソースが作成され、ステップの設定は新しく作成されたリソースによって更新されます。コンポーネントモデルのXMLは新しいコンポーネントモデルXMLに更新されます。新しいXMLに含まれていない接続、または新しく作成されたリソースに含まれることになった接続は削除されます。既存のマッピングは新しいデータマッパルールに適合するように変更されます。

ステップ設定

ステップのデータに基づき設定フィールド(リソース)が作成されます。

トリガ

関連したプロパティを含むサービスが作成されます。必要があればリソースも作成されます。最終的に、ステップの設定が新しく作成されたサービスで更新されます。

エラーシステム変数

エラーフローと例外フローの中で、UserBlobUserString、およびUserCode の各変数は、エラー情報(SQL文)、エラーメッセージ、およびエラーコードで更新されなくなりました。

特定コンポーネントの変更

項目

修正内容

eDeveloperステップ

eDeveloper コンポーネントはuniPaaSサービスに変換されます。uniPaaSコンポーネントは %currentprojectdir% フォルダに生成されます。

eDeveloper V2.5 を正しく移行するには、更にいくつかの変更をする必要があります。詳細については Magic コンポーネントの移行を参照してください。

iBOLT ポータルトリガ

iBOLT ポータルトリガコンポーネントは、Magic xpi ではサポートされていないため、トリガエリアから外されます。

COMトリガ

サービスが作成され、関連したエントリがサービスにコピーされます。サービスの dlljarXSD ファイルが  <Magic xpi>\projects\<プロジェクト名>\Service\<COM トリガ名>  フォルダに作成されます。

HTTPトリガ

サービスが作成され関連したエントリがサービスにコピーされます。トリガコンポーネントの[設定]タブは新しく作成されたサービスで更新されます。[エンドポイント名]フィールドは、jBOLT V2.5 でこのトリガが持っていた名前で更新されます。そして、それぞれのサービスの全てのエンドポイントでXSDとHTMLファイルが <Magic xpi>\projects\<プロジェクト名>\Service\<エンドポイント名> フォルダに生成されます。

SAPB1トリガ

移行中に jBOLT V2.5 の SAPB2トリガ定義を元にMagic xpi でサービスが作成されます。変換されたトリガは、このサービスによって定義されます。異なるフローを呼び出すSAPB1トリガコンポーネントを含むプロジェクトを移行する場合、トリガは分割され、それぞれのフローは独自のトリガを持ちます。V3 でのトリガの[ポーリング間隔]はサービスごとに定義され、移行時には対応する V2.5のトリガ行で定義された最短間隔に設定されます。

フローサービス呼出

このステップはFlow Dataサービスと起動フローサービスに分割されます。Flow Dataサービスステップは UserCodeUserString 、および UserBlob の各変数の更新のためにフロー呼出サービスより前に追加されます。

スケジュールサービス

以下のエントリーは削除され、新しいサービスにはコピーされません。

  • Start date

  • Define schedule end

  • End date

  • End time

データマッパー

Magic xpiでは、データマッパーはスタジオ環境のマッピングルールを実施します。さらに、マッピングされた宛先エレメント上の条件は設定されます。どの値も送り元内で有効な値がないため、送り先に作成される要素がありません。例えば、単純要素接続があり、複合要素接続がその単純接続になかった場合、複合要素接続が自動的に作成されます。詳細は、データマッパーのルールのトピックを参照してください。単純ルート要素はサポートされていないことに注意してください。

また、移行中は以下の変更が行なわれます。

  • [常に作成]プロパティは、サポートされなくなりました。

  • データベースリポジトリのエントリは、新しく作成されたデータベースリソースによって置き換えられます。

  • 複数のODSエントリは、jBOLT V2.5で複数の選択されたODSエントリを置き換えるために作成されます。

  • 接続が削除されると条件や式も削除されます。

  • データベーステーブルに特殊文字( #, ],[ " , % など)を使用したフィールド名が含まれている場合、jBOLT V 2.5は自動的にその文字を削除し、その文字を含まないフィールド名を自動的に作成します。Magic xpi はこれを行なわないため、移行中にこのようなフィールドへの接続も失われます。

  • 一定のシナリノオの間は、[マップ]ボタンは移行後に無効になります。この場合、送り元/送り先のプロパティに行って[OK]をクリックする必要があります。一つのシナリオとしては、必要な環境変数が移行前にmagic.iniファイルに設定されていないことが考えられます。

  • CallPublic関数を使用しているプロジェクトのために、すべてのパラメータReturnDataTypesが文字型になっていることを確認してください。

以下のフラグはMagic xpi ではサポートされていません。

  • DebugGenMapper

  • DebugGenMapperCMPR

Web Serviceステップ

jBOLT V2.5 のWeb Serviceステップの設定に従い、Web Serviceクライアントリソースが作成されます。jBOLT V2.5 のステップを基にしたマッピング設定のステップがMagic xpi に作成されます。リクエストXMLを処理するデータマッパーは、変換処理中に生成される新しいスキーマを使用して再設定される必要があります。[ビルド]メニューを選択し、[ソリューションのビルド]をクリックすると、コンポーネントが生成されます。これらのコンポーネントは <Magic xpi>\projects\<プロジェクト名>\Resource\<オペレーション名> フォルダに生成されます。

ファイル管理

FTPメソッドは、ファイル管理コンポーネントではサポートされなくなりました。もしFTPメソッドが移行されるjBOLT V2.5 プロジェクトで使用されていた場合、以下が行なわれます。

  • 新しいFTPリソースがMagic xpi リソースリポジトリに生成されます。jBOLT V2.5ファイル管理コンポーネントのFTPメソッドのプロパティが新しいリソースにコピーされます。

  • 新しく定義されたリソースをs使用した新しい FTP ステップが作成されます。

  • FTPメソッドが異なるFTPサーバ設定を持っている場合、それぞれのメソッドごとに新しいステップが生成されます。

Web Serviceトリガ

移行プロセスは全てのWeb Serviceのトリガを特定し全ての操作情報(スキーマを含む)を収集します。その後、移行プロセスは適切なサービスをサービスリポジトリに作成します。応答XMLを処理するデータマッパーは、変換処理中に生成される新しいスキーマによって再設定される必要があります。

生成されたトリガは、サービスとオリジナルのWeb Servicesトリガ定義に基づいています。それは、そのトリガのためにMagic xpiの[マッピング構成]ダイアログを作成します。不正なユーザがV2.5 IBPrincipalに送られた場合、V3でのWeb Serviceトリガがイベント処理を実行します。

[jBOLT 2.5 からMagic xpi へ移行]ダイアログボックスで[Web Service配備]ダイアログボックスがチェックされ、Systinetログイン情報が提供されると、全てのWeb Service(プロバイダ)がSystinetに生成され配備されます。

Systinetで配備されるサービスはオリジナルとは異なるWSDLを持った新しいサービスだということに留意してください。つまり、それに従いクライアントアプリケーションも変更しなくてはなりません。もしjBOLT 2.5サービスとオリジナルのWSDLを保持したい場合、Magic xpiブリッジ設定を使用してください。

[ビルド]メニューを選択し、[ソリューションのビルド]をクリックすると、コンポーネントが生成されます。これらのコンポーネントは <Magic xpi>\projects\<プロジェクト名>\Service\<オペレーション名> フォルダに作成されます。

Directory Scanner

送り先ディレクトリのFTPメソッドは、Directory Scannerコンポーネントでサポートされなくなりました。これは次のことを意味しています。

  • jBOLT  V2.5で利用可能なDirectory ScannerーのLAN to FTPメソッドは、Magic xpi ではLAN to LANメソッドに置き換えられます。[送り先ディレクトリの位置]は、%currentprojectdir% フォルダになります。

定義されたリソースとPutメソッドを持つ新しいFTPステップが作成されます。ソースファイル名 は %currentprojectdir%&UserString となります。ここでUserStringにはファイル名が含まれます。

  • Directory Scannerーの FTP to FTP メソッドはMagic xpi から削除され、FTP to LANメソッドに置換えられました。送り先ディレクトリ場所は、%currentprojectdir% フォルダになります。

二つが異なっている場合、二つのFTPリソースが作成されます。最初のリソースはそれに添付されます。Putメソッドを持つ新しいFTPステップが作成されます。ソースファイル名は、%currentprojectdir%&UserString になります。ここでUserStringにはファイル名が含まれます。二つ目のリソースが使用されます。

アクションが行われない場合、 例えばファイルが見つからない場合などの場合、[Return Filename To]パラメータはNullで更新されます。移行が完了すると、ファイルの存在をチェックするどのような式も手動で変更する必要があります。

暗号化

IDEA メソッドは、Magic xpi ではサポートされません。ステップを手動で設定する必要があります。

Directory Scannerトリガ

移行処理中に[送り先ディレクトリの位置]がFTPの場合、LAN に変更され、%currentprojectdir% フォルダに置き換えられます。

論理名サービス

このサービスは削除されました。これはFlow Dataサービスに置き換えられました。

SNMPサービス

SNMPサービスの実行中に、SNMPメッセージが正しくSNMPモニタに送られても、常にC.UserCode値として 1を返します。V2.5の場合、C.UserCode値として 0 を返します。

未サポートコンポーネント

jBOLT V2.5 のeDeveloper トリガはこのバージョンではサポートされていません。Magic xpi では既存のコードを使用してコンポーネントSDKによってuniPaasトリガを定義することができます。

削除済みコンポーネント

以下のコンポーネントは、Magic xpiではサポートされていません:

  • Call COM

  • FedEx

  • iBOLT Portal

  • Java

  • SAPB1 6.5

  • SMS

  • UPS

これらのコンポーネントは、jBOLT V2.5 プロジェクトを Magic xpi に移行するときにNOPサービスを利用して実行できるように変換されます。eDeveloperベースのユーザ定義コンポーネントは、個別に変換し、Magic xpi プロジェクトに追加してください。