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ビジネスプロセスは、実行可能なフローに分解する必要があります。各フローは、アクティブなサブプロセスまたはグループとして表すことができます。フローは、ステップとフロー統合と呼ばれるステップの実行の順番をコントロールするロジックの集まりから成り立っています。
フローは、ビジネスプロセスの物理的で実行可能なレベルです。
1つ以上のフローが1つのビジネスプロセスを表すことができます。
フローは、エラー管理とセキュリティ問題を含む各プロセスのビジネスロジックを含みます。
フローの設定
管理しやすく、柔軟で、動的なフローの作成を試みることを推奨します。例えば、いくつかの直線的な行程を呼び出す必要がある場合、1つの長いプロセスを管理するのではなく、ループを作成してください。
変数の使用
Magic xpiは、フロー内で使用する変数を定義することができます。これらの変数は、フローロジックを管理するためと、データを1つのコンポーネントから別のものに移動させる場合に使用されます。これらはフロー内で工程を調節する場合にも有益になります。
Magic xpiは、以下の変数のタイプをサポートします。
フロー変数 …… 1つのフロー毎に定義され、フローコンポーネントの間でフローロジックとデータ転送の管理を可能にする変数です。各フローは、その内部の活動に基づいて、フロー変数の個別のリストを定義することができます。フロー変数を使用するためのシナリオは、以下の通りです。
次のフロー工程内の追加処理に対するデータを格納します。
項目値に基づいて、ビジネス決定と異なるルートを作成します。
フロー変数が期待値と合わない場合、エラーフローを呼び出します。
コンテキスト/モデル変数 …… コンテキスト(スレッド)と関連している変数です。新しいコンテキスト(フロー)が開始され、(処理が終了するまで、いくつかのフローをまたいでも)コンテキストが実行中の間は有効になるコンテキスト変数が作成されます。コンテキスト変数の特別な集まりとして、事前に定義されている変数があります。UserString、UserCode、 UserBlob、UserXMLです。これらは、コンポーネント内で定義されるデフォルト変数として使用され、同じタイプのどのようなユーザ定義変数とも変更することができます。ただし、2つの例外があります。
コンポーネントのXMLインタフェースは、常にUserXMLを使用します。
すべてのメッセージングのトリガは、UserBlobをメッセージ内容のために使用します。
コンテキスト変数を使用するためのシナリオは、以下の通りです。
宛先の中でフロー呼出オプションを使用して、前のフローから呼び出されたデータマッパーを使用してデータを処理します。
主要なプロセスで受け取ったデータにもとづいたデータを有効にするために、サブプロセスを使用します。
グローバル変数 …… これらの変数は、同じプロジェクト内のすべてのフローで利用可能で、同じメモリアドレスを共有します。1つのフロー内のグローバル変数を変更すると、他の全てのフローに影響します。グローバル変数を使用するためのシナリオは、以下の通りです。
プロジェクトの最初に環境変数(論理名)に保存された値でグローバル変数を初期設定します。
性能を向上させるために、プロジェクトで環境変数の代わりにグローバル変数を使用するようにしてください。
ビジネスプロセス変数 …… これらの変数は、Magic xpi V3で利用できるようになりました。これらは、同じビジネスプロセスにおけるすべてのフローで利用可能です。1つのフロー内のビジネスプロセス変数を変更すると、同じビジネスプロセス内の全てのフローに影響します。
環境変数 …… これらの変数は、Magic xpiプロジェクト内で外部のIT環境特性を定義するために使用されます。環境変数によって、異なる実行環境へのプロジェクトの移行をスムーズに行うことができます。
環境変数リポジトリに入力された実行値に基づいて、実行時に環境変数の内容を変換することで、Magic xpiの移植性を高めることができます。環境変数の実行値は実行時に変換されますが、ほとんどが定数として使用されます。環境変数の明示的な使用は、動的に動作内容を変更したい場合で、式が使用できない場合のみ行ってください。
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