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オペレーショナル データストレージ(ODS)

概要

オペレーショナル データストレージ(ODS)システムは、複数のコンポーネントやフローが共用できるデータの保存方法を提供します。ODSは、すばやくデータの保存場所にアクセスできるデータベースのタイプです。ODSシステムは、少量のデータに沢山の問い合わせを行うことが可能で、大量の情報が保管されて、大容量のデータに対して問い合わせを行うデータウェアハウスとは異なります。

Magic xpi ODSシステムは、ODSに保存されている各アイテムのエントリを保持するデータテーブルを管理しています。ODSに保存されている各アイテムは、フローシーケンスIDユーザキーで認識されます。

ODSデータはMagic xpi スタジオで管理します。ODS リポジトリを使用して手動でODSエントリを追加することができます。自動でデータを更新、削除したりインデックスエントリを削除するには、Flow Dataユーティリティを使用するかデータマッパを使用して、データをODSエントリにマップします。

データマッパーのODSエントリは、複数インスタンスを持つ複合ノードとして表示されます。

ODS配列

ODSエントリはデータの配列をサポートします。配列は、同じユーザキーを使用して複数の値を格納します。配列に含まれる各値はインデックスと呼ばれます。例えば、ODS1_1はODS1ユーザキーの最初のインデックスです。

ODS配列は、多くのリソースからデータが届き、順次に処理する必要のある並列処理アーキテクチャーで使用されます。ODS配列により、ODSエントリに一意の名前を割り当てる必要がなくなり、マルチスレッド形式の環境にデータを格納します。

配列内の値は異なるデータタイプを持つことができます。例えば、配列のインデックス1が文字型で、インデックス2が数値型にすることが可能です。ODS配列インデックスの値を確認するには、ODSArrayCnt関数を使用します。

ODS配列の使用に関する詳細は、ここをクリックしてください。

ODSデータのマッピング

データは各ユーザキーに対するエントリを作成することにより管理されます。ODSは複数のデータ形式をサポートしています。サポートされるデータ形式は、以下の表で説明しています。

データタイプ

説明

文字

文字型と定義されたデータは全ての英数字を含めることができます。ODSで扱える最大文字数はスペースも含め1000文字です。

数値

数値型と定義されたデータは数値のみ扱えます。このデータはコンピュータにバイナリ形式読み込まれ、文字に変換されて表示されます。ODSにおける数値データの最大桁数は12.4です。

日付

日付型と定義されたデータは日付形式のデータを数値で扱います。例えばDD/MM/YYは2005年7月6日を06/07/05と表示します。

時刻

時刻型と定義されたデータは時刻形式のデータを数値で扱います。例えばHH:MM:SSは3時の15分22秒前の時刻を 02:45:22 と表示します。

論理

論理型と定義されたデータは与えられた条件がTrueかFalseかを示します。Magic xpiはこの情報を数値形式に変換します。(True=1、False=0)

BLOB

BLOB型と定義されたデータは"Binary Large Object"として格納されます。バイナリ情報を含む属性のサイズ不明です。ODSシステムは中身を判別せずに情報をそのまま格納します。BLOB属性の一般的な使用方法は OLEオブジェクトや画像ビットマップファイルの格納です。

フロー内のどの時点でもODSGet関数を使用して任意のODSエントリの値を確認するすることができます。またユーザキーが存在しているか否かをODSExists関数で確認することができます。

Magic xpi ODSシステムは、以下のデータ格納モードをサポートします。

ODSシステムは、同じプロジェクト内のすべてのMagic xpiサーバで利用可能です。これは、他のMagic xpiサーバがこのシステムからデータを取り出せることを意味しています。