ConversionUtility.iniファイル

マイグレーション > 変換ユーティリティ > コマンドラインコンバータ

変換ユーティリティでは、変換処理に必要なパラメータをテキストファイルに定義することで、複数のアプリケーションを一括で変換することができます。このテキストファイルをMagicのインストールディレクトリ内のConversionUtility.iniとして提供しています。

ConversionUtility.iniを使用して変換ユーティリティを実行するには、以下のように指定します。

例: V9converter -INI=ConversionUtility.ini

ConversionUtility.ini ファイルの書式

ConversionUtility.iniに定義するパラメータは、基本的にはコマンドラインパラメータと同じですが、セクションに分けて指定します。

[MG_CONVERSION]セクション

 

LogLevel

ログの出力レベル

 

  • LogLevel =F ……すべて記録されます。

  • LogLevel =P ……エラーと動作の変更内容のみ記録されます。

OverwriteTargetDir

同じ名前の出力ファイルが存在した場合、上書きするかどうかを指定します。

 

  • OverwriteTargetDir = Y …… 上書きされます。変換後にプログラムの追加などを行なっている場合、ソースファイルの同期が取れなくなることがあります。このような場合は上書きせずに別のフォルダ上に新規作成してください。

  • OverwriteTargetDir = N …… 上書きされません。出力ファイルが存在する場合、変換に失敗します。

RemoveEmptyHandlers = N/Y

レコード前/後、タスク前/後に処理が定義されていなくても変換対象とするかどうかを指定します。

 

  • RemoveEmptyHandlers = Y ……処理が定義されていない場合は、変換されません。

  • RemoveEmptyHandlers = N ……レコード前/後、タスク前/後等が必ず作成されます。

LANG

言語を表す以下の3桁の文字列。コマンドラインコンバータの構文を参照してください。

 

例:LANG = JPN ……日本語

LOCALS

ローカライズ指定を表す5桁の文字列。コマンドラインコンバータの構文を参照してください。

 

例:LOCALS = J,./:

ModalResize

モーダルウィンドウの高さを内容に合わせて拡大させるかどうかを指定します。Ver9.4のMAGIC.INIの[MAGIC_SPECIALS]SpecialModalToolWindowの設定と同じ値を指定してください。

 

  • ModalResize = Y  …… モーダルウィンドウの高さを内容に合わせて拡大させます。

  • ModalResize = N  ……考慮されません。

[COMPONENT_REDIRECTION]セクション

コンポーネントリポジトリに定義されているアプリケーションファイル名の変更指定を行います。左側は、V9Plusのコンポーネント用アプリケーションファイル(パス名は不要)。右側は、V10のコンポーネント用アプリケーションファイル(必要に応じてパス名を指定してください)。

 

例:Base1_app1.mff = F:\magic\eDev10\Projects\EVAL10\Migration\Base\BaseApp1\BaseApp1.ecf

[APPLICATION_n]セクション

各アプリケーション毎の変換情報を指定します。nは、0から開始されます。

PREFIX

アプリケーションの拡張子。V9Plusのプログラムに定義されたPref()関数はここの値に置き換わります。

 

例:PREFIX = L1

PROJECT

プロジェクトファイルの作成場所

 

例:PROJECT = F:\magic\eDev10\Projects\EVAL10\Migration\CMP1\CompApp1

V10Export

V10のリポジトリ出力ファイルのファイル名と保存場所

 

例:V10Export = F:\magic\eDev10\Projects\EVAL10\Migration\CMP1\CompApp1\Export\CompApp1.xml

CreateECF

キャビネットファイル(ECF)を作成するかどうかを指定します。

 

CreateECF = Y  ……ECFを作成する。ファイル名は、PROJECTパラメータの内容に依存します。 

CreateECF = N  ……ECFは作成しません。 

LOG

ログファイル名

 

例:LOG = MyFirstApp.log

Componentn

(nは、0から始まる数値)

リンクする コンポーネントファイル名を指定します。[COMPONENT_REDIRECTION]セクションで全てのコンポーネントが定義されている場合は不要です。

コンポーネントファイルがECFの場合は、ファイル名の右側に「Y」を付加します。EDPの場合は、「N」を付加します。

 

例:

Component0=F:\magic\eDev10\Projects\EVAL10\Migration\Base\BaseApp1\BaseApp1.ecf,Y

Component1=F:\magic\eDev10\Projects\EVAL10\Migration\Base\BaseApp1\BaseApp2.edp,N

 

注意:

  • パスに空白が含まれている場合でも、引用符で囲まないでください。

  • [APPLICATION_n]セクションの内容は、指定されたアプリケーションに対してのみ有効ですが、[MG_CONVERSION]セクションと[COMPONENT_REDIRECTION]セクションの内容は、INIファイル内で定義された全てのアプリケーションに対して有効です。