MAGIC.INI変換ユーティリティ

マイグレーション >

Magic V9PLusからMagic eDeveloper V10に移行すると、V9PlusのMAGIC.INIファイル内の環境設定は、Magic eDeveloper V10と互換性のあるように修正する必要があります。

MAGIC.INI変換ユーティリティは、この目的のためにMagic eDeveloper V10と一緒にインストールされるMagicアプリケーションです。

MAGIC.INI コンバータの実行

MAGIC.INI コンバータを起動するには、以下のようにします。

Windows の[スタート]メニュー > プログラム > Magic Studio V10 > マイグレーション > INI変換ユーティリティ

 

[ウェルカム]ダイアログで[次へ]をクリックすると、[INI情報]ダイアログが表示されます。ここでは、以下の情報を入力します。

[実行]ボタンをクリックすると、V10のMAGIC.INIファイルが作成されます。

V10のMAGIC.INIファイルがすでに存在している場合、上書するかどうかを確認するダイアログが表示されます。「Yes」をクリックすると上書きされます。

MAGIC.INIの移行内容

MAGIC_ENV

V10とV9Plusの[MAGIC_ENV]セクションの内容がチェックされ、値が異なる場合は、V9Plus側からコピーされます。

MAGIC_SYSTEMS

V9Plusの[MAGIC_SYSTEMS]セクションの内容はコピーされません。

MAGIC_SERVERS

V10の[MAGIC_SERVERS]セクションの内容がコピーされます。ポート番号が変更されます。

MAGIC_DBMS

V10とV9Plusの[MAGIC_DBMS]セクションの内容がチェックされ、いくつかのオプションを削除した上で、V9Plus側から適切なデータがコピーされます。また、V10用の構成に変更されます。

MAGIC_DATABASES

V9Plusの[MAGIC_DATABASES]セクションの内容がコピーされまが、いくつかのオプションが削除されます。また、V10用の構成に変更されます。

MAGIC_SERVICES

V10の[MAGIC_SERVICES]セクションの内容がコピーされます。

MAGIC_COMMS

V10の[MAGIC_COMMS]セクションの内容がコピーされます。

MAGIC_LOGICAL_NAMES

V9Plusの[MAGIC_LOGICAL_NAMES]セクションの内容がコピーされます。

MAGIC_PRINTERS

V9Plusの[MAGIC_PRINTERS]セクションの内容がコピーされます。

MAGIC_LANGUAGE

V9Plusの[MAGIC_LANGUAGE]セクションの内容がコピーされます。

MAGIC_JAVA

V9Plusの[MAGIC_JAVA]セクションの内容がコピーされます。

MAGIC_GATEWAYS

V10の[MAGIC_GATEWAYS]セクションの内容がコピーされます。

TOOLS_MENU

V10の[TOOLS_SECTION]セクションの内容がコピーされます。

INTERFACE_BUILDERS

V10の[MAGIC_BUILDERS]セクションの内容がコピーされます。

MAGIC_SPECIALS

V9Plusの[MAGIC_SPECIALS]セクションの内容がコピーされます。

ライセンス

[LicenseFile]と[LicenseName]のパラメータは、V10からコピーされます。

基本色

[RuntimeApplicationColorDefinitionFile]は、V9Plusの[FontDefinitionFile]からコピーされます。相対パスが指定されている場合、V9Plusのインストールディレクトリが追加されます。

[StudioColorDefinitionFile]と[RuntimeInternalColorDefinitionFile]は、V10側からコピーされます。

フォント

[RuntimeApplicationFontDefinitionFile]は、V9Plusの[ColorDefinitionFile]からコピーされます。相対パスが指定されている場合、V9Plusのインストールディレクトリが追加されます。

[StudioFontDefinitionFile]と[RuntimeInternalFontDefinitionFile]は、V10側からコピーされます。

ユーザ定義ファイル

user_std ファイルは、V10の内容がコピーされます。

キーボード割付

[RuntimeKeyboardMappingFile]は、V9Plusの[KeyboardMappingFile]からコピーされます。相対パスが指定されている場合、V9Plusのインストールディレクトリが追加されます。

[StudioKeyboardMappingFile]は、V10側からコピーされます。

Web ファイル

以下のファイルの指定は、V10側からコピーされます。

  • WebDocumentPath

  • InternetDispatcherPath

  • WebDocumentAlias

  • CTLCacheFilesPath

  • CTLCacheFilesAlias

パラメータ名の変更

以下のパラメータ名は変更されます。

  • [StartApplication]は、空白に設定されます。

  • [ApplicationStartup]は、[DeploymentMode]に変更され、「T」が設定されている場合、「R」に設定し直します。

パラメータの削除

以下のパラメータは削除されます。

  • MultiUser

  • FlowModify

  • AccessApplications

  • AccessToolkit

  • TempPath

  • RequestsServerCanReplaceCtl

  • EuroFile

  • LoadMonitor

  • Monitor2File

  • RemoteFlowMonitor

  • RemoteFlowPortNumber

  • Ansi2Unicode

  • ForegroundContextManagement

V9Plusの特殊なパラメータ

MDIClientImageFileSomeパラメータは、オリジナルのMAGIC.INIには存在していませんが追加されます。 もしこのパラメータが見つかった場合、V10のMAGIC.INIにコピーされます。

V9Plus側のINIに手動で追加されたパラメータは、コピーされます。

ユーザ定義セクション

V9Plus側のINIに追加されたユーザ定義セクションは、コピーされます。

ログファイル

INIConvert.logと呼ばれるログファイルが、V10のインストールディレクトリに作成されます。

各セクションやパラメータごとにどのように処理されたかが記録されます。