ユーザID

[ユーザID]テーブルには以下のカラムがあります。

カラム

内容

ユーザID

ログオン時に、ユーザが[ログオン]ダイアログの[ユーザID]欄に入力した文字列と比較される英数字の文字列です。[環境設定]ダイアログの[パスワード入力]パラメータが「No」に設定されている場合は、[ログオン]ダイアログは自動表示されません。[ユーザID]欄は、プログラムでUser(0)関数を使用して参照できます。

最大127文字が入力できます。

名前

ユーザ名を指定します。この欄は、ログオン時にはチェックされません。SUPERVISORは、この値を使用してユーザを識別できます。また、この値は、プログラムでUser (1)関数を使用して照会できます。

パスワード

ログオン時に、ユーザが[ログオン]ダイアログの[パスワード]欄に入力した文字列と比較される英数字の文字列です。[環境設定]ダイアログの[パスワード入力]が「No」に設定されている場合は、[ログオン]ウィンドウは自動表示されません。

ユーザIDとパスワードは、大文字小文字を区別しません。

F5キーを押下すると[パスワード]ダイアログボックスが表示されます。ここに新しいパスワードを入力することができます。

権利

[権利]欄には、ユーザに割り当てられている個々の権利キーの数が表示されると共に、ユーザの[権利]テーブルを開くためにダブルクリックする位置も示されます。権利キーは複数の権利に対応付けることが可能なため、キーの数がユーザの個々の権利の合計数より少ない場合もあります。

SUPERVISORは[権利]欄からユーザの[権利]テーブルを表示して、ユーザに実行時の権利を追加することができます。

ユーザに個別の権利を必ずしも割り当てる必要はありません。

グループ

[グループ]欄には、そのユーザが所属するグループの数が表示されます。グループのメンバシップを定義するには、[グループ]欄をダブルクリックして[グループ]テーブルを表示し、そのユーザにグループを選択します。1人のユーザを複数のグループに割り当てることもできます。

グループに属するユーザは、そのグループの全ての権利を継承します。グループも参照してください。

 

[ユーザID]テーブルには、9,999のユーザを登録できます。

[ユーザID]テーブルへの限定的なアクセス権を所持するSUPERVISORは、[オプション]メニューの[設定]から[ユーザID]を選択して、このテーブルを編集することができます。ユーザIDの追加または削除は、開発時や実行時に行うことができます。

SUPERVISORは、[編集]メニューの[特性] (Alt+Enter)を選択して、[ユーザ特性]ダイアログにユーザに関する情報を入力することができます。

ただし、SUPERVISORは、ユーザのパスワードは見ることはできません。パスワードは、空白でない限り、アスタリスクの文字列として表示されます。SUPERVISORはユーザのパスワードは変更できますが、既存のパスワードを表示することはできません。パスワードを変更するには、このテーブルをダブルクリックしてパスワードボックスを表示し、パスワードを2度入力する必要があります。パスワードは入力中は表示されません。一方、SUPERVISOR以外のユーザは、[ユーザID]テーブルに入って、各自のパスワードを修正することができます。パスワードの変更は、[ユーザID]テーブルでSUPERVISOR以外のユーザに唯一許可されています。

権利を定義するには、次の3つの手順を実行します。

権利の割り当て方法の詳細については、「ユーザに権利を割り当てる」を参照してください。

ユーザがMagic uniPaaSにログオンすると、[ログオン]ダイアログに入力された[ユーザID]および[パスワード]の文字列が、[ユーザID]テーブルのものと比較されます。環境設定でそのユーザにユニークなユーザIDとパスワードが設定されていても、アプリケーションごとに、そのユーザに異なるセキュリティスキーマが適用されている可能性があります。[ユーザID]テーブルに1つでも入力があれば、ユーザがデータまたはプログラムにアクセスしようとするたびに、Magic uniPaaSでセキュリティチェックが行われます。ユーザが実行権利のない操作を実行しようとして拒否された場合は、その結果に対するメッセージがメッセージ行に表示されます。

[権利]テーブルは、実行モード時のエンドユーザによるアクセスのみ制御します。プログラム内で実行モード時のセキュリティを細かく制御するには、RightsおよびUser関数を使用します。これらの関数を使用すると、カスタムセキュリティシステムを作成して、タスク内の要素に対するアクセスの制御だけでなく、プログラムレベルでのアクセス制御も組み込むことができます。

注意:

Magic uniPaaSではセキュリティファイルに定義されているユーザを取得するために、MGUSRDMPユーティリティを提供しています。