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MAGIC.INIファイルには、Magicの全ての動作環境情報が格納されています。MAGIC.INIファイルは、Magicが起動するMagic作業フォルダ内に存在していなければなりません。[オプション]メニューの[設定]サブメニューから選択する各設定テーブルを使用することで、MAGIC.INIのパラメータを編集することができます。MAGIC.INIは、外部のテキストエディタで編集可能な自由形式のテキストファイルです。さらにMagicは、アプリケーション内からMAGIC.INIファイルにアクセスするためのINIPut およびINIGet関数も備えています。
MAGIC.INIファイルは複数のセクションに分割されます。それぞれのセクションは、関連設定のグループを含みます。Magicでは一部のMAGIC.INIファイルセクションを使用します。ユーザ情報が含まれているセクションもあります。MAGIC.INIファイルのMagicセクションは次のとおりです。
動作環境 [MAGIC_ENV] グローバルな環境パラメータ
サーバ [MAGIC_SERVERS] インストール済みのアプリケーションで利用可能なリモートサーバの一覧
サービス [MAGIC_SERVICES] サーバ別の利用可能なMagicアプリケーションの一覧
通信ゲートウェイ [MAGIC_COMMS] Magic通信ドライバの一覧
DBMS [MAGIC_DBMS] MagicでサポートされているDBMSの一覧
データベース [MAGIC_DATABASES] Magicでサポートされているデータベースの一覧
論理名 [MAGIC_LOGICAL_NAMES] 論理名の設定
プリンタ [MAGIC_PRINTERS]プリンタ情報
ゲートウェイ [MAGIC_GATEWAYS] Magicゲートウェイの一覧
言語 [MAGIC_LANGUAGE] サポートされている言語の一覧
Java [MAGIC_JAVA]Javaの環境情報
ロギング [MAGIC_LOGGING]ロギング情報
コンポーネント [CRR_INTERFACES]
開発ツール [TOOLS_MENU]ユーザ定義開発メニューを定義します。
ビルダユーティリティ [MAGIC_BUILDERS]
特殊 [MAGIC_SPECIALS]
日本語版環境 [dbMAGIC_ ENV]
日本語印刷環境 [WINDOWSJ_PRINTER]印刷環境の設定
MAGIC.INIファイルのユーザ用のセクションには、そこ収められる情報であればどのような情報でも格納できます。代表的な用途としては次のようなものがあります。
異なるファイルやプログラム内の最後の位置(例えば、最後に処理された顧客)などのアプリケーションがによって作成される中間値の格納。データベーステーブルの使用によるオーバーヘッドがありません。
アプリケーション内の異なるプログラムで共有できるグローバル変数への値の格納。
特定のエンドユーザアプリケーション用のデータ(例えば総勘定元帳)の格納
MAGIC.INIファイルには、インストール固有の情報と、ユーザ固有の情報が記述されているUserセクションの両方が含まれます。したがって、Magicのマルチユーザインストールでは、各ユーザは別々のディレクトリにMAGIC.INIファイルのコピーを別々に置くようにしてください。
MAGIC.INIファイルにアクセスする時には、並行処理の制御はありません。マルチユーザインストールでMAGIC.INIファイルを複数のユーザが共有する場合は、読み取り専用で使用しなければなりません。複数のユーザが同時にMAGIC.INIファイルに書き込もうとすると、一方のユーザが他方のユーザの更新を上書きすることになります。
参照