[ユーザID]テーブルは、個々のユーザにユーザID、名前、パスワード、権利、およびグループを割り当てます。[ユーザID]テーブルには、9,999のユーザを登録できます。
[ユーザID]テーブルへの限定的なアクセス権を所持するSUPERVISORは、[オプション]メニューの[設定]から[ユーザID]を選択して、このテーブルを編集することができます。ユーザIDの追加または削除は、開発時や実行時に行うことができます。
SUPERVISORは、[編集]メニューの[特性] (Alt+Enter)を選択して、[ユーザ特性]ダイアログにユーザに関する情報を入力することができます。
ただし、SUPERVISORは、ユーザのパスワードは見ることはできません。パスワードは、空白でない限り、アスタリスクの文字列として表示されます。SUPERVISORはユーザのパスワードは変更できますが、既存のパスワードを表示することはできません。パスワードを変更するには、このテーブルをダブルクリックしてパスワードボックスを表示し、パスワードを2度入力する必要があります。パスワードは入力中は表示されません。一方、SUPERVISOR以外のユーザは、[ユーザID]テーブルに入って、各自のパスワードを修正することができます。パスワードの変更は、[ユーザID]テーブルでSUPERVISOR以外のユーザに唯一許可されています。
権利を定義するには、次の3つの手順を実行します。
[権利]テーブルに権利を追加します。
[権利設定]ダイアログで、その権利を特定のMagicの処理に関連付けます。
特定のユーザの[権利]テーブルで特定のユーザに権利を対応させるか、グループの[権利]テーブルで特定のグループに権利を対応させます。
権利の割り当て方法の詳細については、「ユーザに権利を割り当てる」を参照してください。
ユーザがMagicにログオンすると、[ログオン]ダイアログに入力された[ユーザID]および[パスワード]の文字列が、[ユーザID]テーブルのものと比較されます。環境設定でそのユーザにユニークなユーザIDとパスワードが設定されていても、アプリケーションごとに、そのユーザに異なるセキュリティスキーマが適用されている可能性があります。[ユーザID]テーブルに1つでも入力があれば、ユーザがデータまたはプログラムにアクセスしようとするたびに、Magicでセキュリティチェックが行われます。ユーザが実行権利のない操作を実行しようとして拒否された場合は、その結果に対するメッセージがメッセージ行に表示されます。
[権利]テーブルは、開発時のアプリケーション自体へのアクセスを制御します。プログラムについては、実行モード時のエンドユーザによるアクセスも制御されます。プログラム内で実行モード時のセキュリティを細かく制御するには、RightsおよびUser関数を使用します。これらの関数を使用すると、カスタムセキュリティシステムを作成して、タスク内の要素に対するアクセスの制御だけでなく、プログラムレベルでのアクセス制御も組み込むことができます。
注意: |
Magicではセキュリティファイルに定義されているユーザを取得するために、MGUSRDMPユーティリティを提供しています。 |